クリスマスクッキー、おせち、ガレット・デ・ロワ

フランスで年越しするときの年末年始は忙しい。ノエルの前にみんなに配るクリスマスクッキーを大量に焼き(小麦粉2キロ分)、ノエルのディナーではデザートを作り、料理は彼氏が担当だけど私も前菜一品くらいは作る。親族も含めてみんな仲良しすぎて家族イベントのノエルは気が重く、逃げ出すようにキッチンで一心不乱に何かを作るようになってからここが私の居場所になった。オシャレした親族の皆さんがどんどん訪れてシャンペンを飲んでいる間に私はキッチンで粉まみれになっている。今回はクロカンブッシュ(とはフランスであまり呼ばれすピエスモンテと呼ぶらしい)に挑戦して、シューはさすがに失敗しなくなってきたけどモンテができず5回くらい崩壊して危うくフラットになるところだった。最終的に空っぽのシューを爪楊枝で刺して支えながらなんとかタワーにしました。

 

ノエルが終わればちょっと休んで次はおせち。コロナ禍で日本に帰国できず、お正月が存在しない国でお正月を感じるために始めたおせち作りにすっかりハマって今回で4回目だった。毎回一年ぶりなので色んな反省点を忘れるけれど(かといってメモを残しておくほどマメでもない)、新年を迎えても作り終わらないのが嫌だという気持ちはちゃんと覚えていたので、その反省を活かして今年は大晦日の夕方には作り終え、大掃除もちょっと出来たので良かった。いつも作りすぎるので今回はかなり量を減らして大分残らなくなったけど、次回はもう少し減らせそう。

毎年私が全く時間通りに準備が終わらず、今年はついにブランチを諦めランチになり12時半集合になって、余裕じゃんと思ってゆっくり準備していたら箱詰めは1時間では終わらないし、なんなら2時間でも終わらないということをすっかり忘れていて、無理やり終わらせて食べる頃には14時になってました。焦りすぎて筑前煮ちゃんと盛るのを諦めたら絹さやを忘れたり、庭から切ってきた葉っぱや花屋でわざわざ買ったデコレーション用の枝を使い忘れてショック。写真を見返すと毎年ちょっとずつは上手くなってるかなと思うけど、今年は一部後退していたので来年また頑張ります。おせち作りは沼。

 

おせちが終わったら待っているのがガレット・デ・ロワ。構成的には大好きなお菓子なのにお店で買うと甘すぎて食べきれないので自分で作るようになってこれも4年目くらい。今年は生地の配合を変えてみようかなと思うけど、作るのにあまりに手間暇掛かるので絶対に失敗したくない気持ちが強く、毎年同じレシピで作りがち。お菓子は圧倒的に食べるより作る方が好きで、甘いものがあまり食べられないあたりが自分のお菓子作りの限界だと感じるけれど、これからもお菓子を作る理由を見つけては焼き続けていきたい。

 

お菓子も料理もお金のためじゃないし、上手になってもキャリアに何の役にも立たないし、でもそれが好きだなと思う。今年も自分の手で色んなものを生み出していきたい。

 

おせちの振り返り写真貼って今日はおわり。

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