眉毛サロン、リップ、老い

Sephoraの眉毛サロンで眉毛をピカピカに整えてもらってきた。顔が突然シャープになってテンションが上がる。

 

数年前からメイクする習慣がなくなり、眉毛も普段ほぼ放ったらかしなんだけど、去年オフサイトでプロのカメラマンを呼んで撮影があると聞いて、この顔で写真に残したくないなと思ったのでSephoraに駆け込んだ。自分の顔は受け入れているし、可愛いと思えない顔の写真を見ても心はもう痛まないけれど、せっかくプロに写真を残してもらうなら少しでも整えたいと思ってしまう。他人にどう思われるかは気にならないのに、写真を見る未来の自分のために可愛くいたいと思う心理が我ながらよくわからない。

 

その後は写真撮影の機会がなく私の眉毛は放置されていたけど、なんとなくまた眉毛を整えたい気持ちが復活したので予約した。普段の生活で全く話さないようなばっちりメイクのギャルに眉毛を整えてもらうのは楽しい。一応こんな感じとは言うけど、出来上がりを見て自分じゃ絶対こんな眉毛にしないなと思うし、日本の眉サロンでやったらこうはならないだろうなとも思う。でもそこが楽しい。普段メイクしないって言ったら「なんで!?」と驚かれて、メイク難しいし、落とすのが面倒臭いし、コスメたくさんあって何買ったらいいかわからないし、と言ったら、メイクがいかに簡単か、メイクしながら30分オーバーして丁寧に教えてくれて良いお姉さんだった。眉毛とマスカラはたまにやってもいいかな〜と思う。

 

メイクはしないと書いたけどリップは塗る。30を過ぎてから唇の色が悪過ぎて、リップを塗らないと不健康そうに見えるから。ここ数年La bouche rougeのリップを愛用していて、リップはもう一生ここで良いと思っていたけど、欲しかった色が在庫切れで、詰め替えできるリップなら新しいのを買ってみてもいいかなという気分だったので、眉毛サロンの後はエルメスへ行った。中国人のお姉さんとあれこれ話しながら薄づきピンクリップを買う。リップケースが本当に可愛くて嬉しい。フランスに住んだらアジアに戻るの大変じゃない?何より辛いのはバカンスの少なさ!みたいな話をした。

 

昔コスメカウンターでスタッフと英語で話していたときに、「旅行中なの?」って聞かれて素直に住んでる(けどフランス語は話せないので英語で話しています)と言えず、そうだと咄嗟に嘘をついて悲しい気持ちになったことを思い出す。今日は全部フランス語で出来たと大満足して帰った。中級者レベルだと日常の全てが勉強になるのでいいな〜と思う。

 

少しずつ老いていく、自分との上手な付き合い方がまだわからない。いきなり皺くちゃのおばあちゃんになるのではなく、少しずつハリとツヤがなくなって皺やシミができていくし、いきなり真っ白な髪になるのではなく、白髪が毎年ほんの少しずつ増えていくってこと、若い頃は考えてもいなかった。