パリ暮らし、雑談、新年パワー

最近パリ暮らしがますます楽しい。

 

道端に捨てられたもみの木を蹴り倒しているおじさんが、横を通り掛かった人に「ノエルはもう終わったの!?」と聞いていて、ouiと言われたら「嘘だろノエルは明日だと思ってたのに!」とキレ散らかしていて怖かった。と言う話を彼氏にしたら、「ノエルが明日だと思っていたのにもう終わっていたら確かにそれはショック」と共感していて謎だった。

 

パリに引っ越してきたとき、あらゆる場面で店員と客が長々と雑談しているのを見ては何をそんなに話すことがあるんだと思っていたが、今ではすっかり私も長々と雑談する客になっている。

 

私は好きになった店には通い詰めるタイプなのでわりとすぐ顔見知りになる。一昨年くらいまでは日本語または英語で話す店員であれば大体仲良くなるので、友達に「なんでそんなにみんなと知り合いなの?」と不思議がられたりして、パリに住む外国人同士だからかなと思っていたけど、去年くらいからフランス語でもあちこちで雑談するようになってきた。

 

4年通っていてこれまで長々と話すようなことはなかったエピスリーで先日、しめじを買ったら「どうやって料理するの?」と話しかけられたことをきっかけに、一昨年、去年くらいから時々この店で買えるようになった日本のきのこ類(えのき、しめじ、なめこ)についての話をして楽しかった。その後に行ったお肉屋さんでは「3月に日本旅行することにした!」と宣言されてから長々と日本について(主に何を食べるべきかについて)話す。"La cantine de minuit" が大好きで食べてみたいものがたくさんあるって言われて、何だそれはと数秒考えたが深夜食堂のことだった。東京、大阪、京都のおすすめリストを超巨大になると思うけど作るねと約束する。

言語を学ぶことの素晴らしさはこういうところにあるよなぁと嬉しくてニコニコしながら帰った。仕事の休憩がてらさっと買い出しに行くつもりが帰ってきたら1時間くらい経っていた。

 

去年は仕事してほぼ一日が終わっていた感じがあったのに、今年はやたらと時間が余っている感覚があって、なんでだろうと思っていたけどスマホを眺めている時間が圧倒的に減ったからだった。

まず最近またキッチンの掃除にハマっている。去年ビジネスクラスに初めて乗ったときに読んだ本で有元葉子さんの考えに触れて以来、キッチンをピカピカにしたい熱にしばらく掛かっていたのが、新年に入って復活した。晩御飯を食べたら休憩と言いながらスマホをダラダラ見ていたのが今は掃除に忙しい。頑張って掃除してたらまたビジネスクラスに乗れると思わない?と彼氏に聞いてみたけど意味がわからなさそうだった。

Stoicというジャーナリングアプリを今年に入ってから始めて、夜の振り返りが終わったあとは朝のジャーナルを書くまでソーシャル系アプリを全部ブロックする設定にしたのも効いている。Twitterを見るのやめてから増えた時間でしばらくしたらインスタを見るようになってしまい、本当に無駄だと思いつつ止められなかったのが止められるようになった。

 

新年効果はすごい。余った時間でさらに掃除したり、放置していた箇所の片付けをしたり、本を読んだり、編み物したり、フランス語を勉強したり、それでもさらに時間が余るので今こうして文章を書いている。人間変わろうと思えばいつでも変われるのではないか。2024年はキッチンに留まらずあちこち掃除ができる人間になりたいです。