整理整頓、éphémère、フランス語

整理整頓が苦手である。彼氏には今からでも得意になれると日々励まされているが絶対に無理だと思う。子供の頃、洗濯物を畳むよう頼まれたら代わりに勉強するからやらなくてもいいかと交渉していた。今も仕事と家事を選ぶなら圧倒的に仕事を選ぶ。

自分は整理整頓が本当に出来ないと思って生きてきたけれど、私の表(オモテ)面しか見ていない人には、ものすごく整理整頓が出来る人のように見えているらしい。確かに仕事ではちゃんとしている。カオスな状態に陥っているプロジェクトの問題点を洗い出し、みんなを集めて話し合い、前に進めるよう整理整頓していくことはできるのに、なぜいま私の前にはカップが三つ、小皿が五枚もあるのだろうか?

 

フランス語の、正確にはギリシャ語由来の、éphémèreという単語が好きだ。束の間の、はかない、みたいな意味で、フランス語クラスでストリートアートに関する文章を読んでいるときに知った。残らず、いつか消えていってしまうもの。いいなぁと思った。ロマンチックに感じるのはやっぱりフランス語が自分にとって外国語だからなんだろうか。

日々の細々した出来事も、浮かんでくる考えも、全部流れて消えていく、なんなら私の人生だって残らず消えていくものだけれど、だからこそもっと書いておきたいなと思った。

 

全然勉強していないから当たり前なのだけど、フランス語が上達しないことが本当にストレスなので、今度こそ真面目に勉強しようと何度目かわからない決意をした。目標がデカすぎて毎回挫折するので、今回まずはConjuuという動詞の活用を覚えるためのアプリを毎日やることを習慣化しようとしており、今日で三日目である。このアプリが三日続いていることが既に新記録である。怠惰過ぎて本当によくここまでやってこれたなとしみじみする。

 

部屋はすぐ荒れ放題になっちゃうし、書いている間に目の前にはコップが一つ増えたし、様々な面で自分は欠けていると感じることが多いけれど、じゃあ自己肯定感が低いかと言えばそんなことはなく、なんなら今めちゃくちゃ高い。自分の素晴らしいところは?と聞かれたら何個でも言える。単に欠けているものはどうしようもないので諦めているだけなので、果たしてこれが良いことなのかはわかりません。